気象庁がようやく放射性物質の拡散予測をホームページで初公開
気象庁は5日、放射性物質の拡散予測を初めてホームページ上で公開した。同資料はWMOを通じてIAEAに提出したもので、ドイツ気象庁のホームページに掲示されるなど欧州当局が公開しているのにもかかわらず、日本国民には非公開とされてきたもの。枝野官房長官は4日の記者会見で「日本国民に知らされていないのは問題」と発言したのを受けて公開に踏み切った。
IAEAへの報告は3月11日~15日まで1日2回、16日に1回、17日に3回、18日に1回、20日に2回、22日、23日、26日、30日、2日、4日に各1回の計23回。
資料は全編英語。直近の4月4日午前7時14分の資料では、冒頭で、4日から7日にかけての拡散予測を海抜500メートル、同1500メートル、同3000メートルの3つに分けて表示している。これによれば、海抜500メートルでは朝鮮半島西岸に到達。同1500メートルでは上海近辺に、同3000メートルでは台湾の南沖に到達するとしている。
続く資料では福島第一原発から出た1ベクレル以上の放射性物質がどのように拡散するかをシミュレーション。4日に漏れた放射性物質は地上20メートルから500メートルの大気中を南方に拡散し5日には紀伊半島南部の三重県や和歌山県に到達。6日は四国南部や九州南部や沖縄、さらに7日には朝鮮半島南部や上海、台湾にまで及ぶとしている。
予測は以下のリンクから見ることができる。
(山田 雄一郎=東洋経済オンライン)
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