「ハイエース」を自家用車として購入する人々 商用バンの王様はどんな人に買われているのか

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では、ハイエースを自家用車として購入した人は、どれくらい強いこだわりを持って選んだのだろうか。「決定のこだわり度」を見てみよう。

ハイエース(新車)の「ぜひこの車種に」は70%となっており、キャラバンやM/Lサイズミニバンが5割程度であるのと比べて、非常に高い。

さらに、中古購入者に対してはどのタイミングで購入の決定をしたかを「店に行く前」と「店に行ってから」の2択で聞いている。すると、ハイエース(中古)購入者は、「店に行く前」と回答した人が78%もいた。

「店に行く前」を答えた人の割合はキャラバンが67%、M/Lサイズミニバンが57%だから、いかにハイエースが“決め打ち”で買われているかがわかる。

ワイドボディで4列シート10人乗りのワゴン仕様もある(写真:トヨタ自動車)

30~40代がボリュームゾーン

次に、ハイエースを自家用車として購入した人々の属性情報にも目を向けてみよう。性別では男性が多く、ハイエース(新車)購入者では71%だった。参考までにM/Lミニバン 7車種(新車)は同65%と、男性の割合が若干少なくなる。年代は30代が25%、40代が31%と30~40代がボリュームゾーン。60代以上は、最も少なく12%だった。

続いて、今回のテーマに直結する「なぜハイエースを自家用車として利用するのか/購入したのか」を見ていこう。まず「購入時の重視項目」を見てみると、ハイエースで特に高いのは「室内の広さ」「荷室の大きさ」「荷室の使いやすさ」と、とにかく空間の広さと使い勝手の良さが求められていることがわかる。

一方でM/Lサイズのミニバンと比較してスコアが低いのは、「多人数でもゆったり乗れる」「乗り心地の良さ」「乗り降りのしやすさ」といった乗員に関する項目である。つまり、自家用車としてハイエースを選ぶ人は、乗り心地ではなく、空間の広さそのものや使い勝手の良さで選んでいるのだ。

そうなれば、気になるのはハイエースを「何に使っているか」だろう。購入時に想定した用途のデータを紹介する。

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