数学的思考の技術 不確実な世界を見通すヒント 小島寛之著
「数学的思考」とは、数学っぽくものを見て、数学っぽくものを考えることとかみ砕く。さらに言えば、物事を論理的に考えたり、単純化してシミュレーションしたりすることでもある。
小難しい数字の計算はいっさい出てこず、株式市場の原理から年金の破綻のカラクリ、果ては世界中で起きている不況という不具合などを、きっちりと数学的に分析してみせる。さらに、人気漫画『ライアーゲーム』や、村上春樹の小説の中に潜む数学的構造を読み解こうと試みる。
数理経済学を専門とする著者は、経済学とは単に富を増大させることのみを目的にしたものではなく、経済メカニズムと人々の幸福のかかわりを読み解く学問だと説く。
ベスト新書 840円
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