メールの印象悪い人は「自分の型」ができてない トラブルが発生した場合どう解決すればいいか

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件名の前に【再送】【訂正】と書くなど、それが訂正のメールであることがハッキリとわかるように工夫して、確実に用件を伝えましょう。

「自分の型」を守ることがミスを防ぐ

人間は、いつもと違う動きをするとミスを起こすものです。メールを書く作業を中断したあとに「書きかけ」のメールを送ってしまう確率が高いのはそのためです。

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基本的には、メールを書いている間はそれだけに意識を集中し、他の作業をしないように心がけましょう。やむを得ず中断するときは「下書き」に保存するなど、編集途中であることを自分自身にわからせる工夫を。

〈メール作成→いったん保存→最後まで読み返す→送信〉のように、自分なりの「メール作成の型」をつくっておくことをおすすめします。

書きかけのメールを送ってしまった場合、すぐにお詫びのメールを送りましょう。大きな問題になるかは内容によりますが、印象が悪くなることは確実です。注意散漫に見えたり、仕事が雑に見えたりするのは避けたいところ。

こういった操作ミスが何度も起こる場合は、テキストエディタでメールを作成し、完成してからその原稿を貼り付ける。もしくは、メールが完成したら送り先のメールアドレスを選ぶ(返信の場合はあえてメールアドレスを消す)などの対応も考えましょう。宛先にメールアドレスが入っていなければ、メールが届くことはありません。ミスの起こりにくい作業環境を整えること。手順の見直しも大切です。

平野 友朗 日本ビジネスメール協会代表理事、アイ・コミュニケーション代表取締役

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ひらの ともあき / Tomoaki Hirano

1974年生まれ。筑波大学人間学類(認知心理学)卒業。広告代理店勤務を経て2003年にメルマガコンサルタントとして独立。2004年、アイ・コミュニケーション設立。2013年、一般社団法人日本ビジネスメール協会設立。ビジネスメール教育の第一人者として知られ、メールマナーに関するメディア掲載400回以上、著書26冊以上。メールを活用した営業手法には定評があり、メールとウェブマーケティングを駆使して5000社の顧客を開拓。メールスキル向上指導、組織のメールに関するルール策定、メールの効率化による業務改善や生産性向上などを手がける。官公庁や企業などへのコンサルティングや講演、研修回数は年間120回を超える。著書や監修本には『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』(文響社)、『カリスマ講師に学ぶ! 実践ビジネスメール教室』(日経BP社)、『誰も教えてくれなかった ビジネスメールの書き方・送り方』(あさ出版)、『短いフレーズで気持ちが伝わる モノの書き方サクッとノート』(永岡書店)などがある。(一般社団法人日本ビジネスメール協会 http://businessmail.or.jp/

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