「1on1面談」口下手な部下と話が弾む最強のコツ 飲み会も減少、コミュニケーションどう取る?

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さらに、時代も不透明で、キャリアの選択肢も転職や副業などと広がり、組織の中にいても一生安泰という時代でも無い。

このように将来の見通しが立ちにくい世の中になったため、組織内でキャリアについてしっかりとした対話の機会がなければ「このままここにいてもいいの?」「何のために働いているんだろう?」というモヤモヤが膨らみ、「働きがい」を感じて活躍してもらうことが難しくなっています。

特に男性でも育休や介護があったり、女性でもどんどんリーダーとして昇進していく人、あるいは再雇用の人や副業人材、外国人など、多様なキャリア・人材が増えていくのです。このような理由から、組織の中でのキャリア1on1が必要となっているのです。

とはいえ、いきなりキャリア1on1といわれても、どうすればよいのかわからない方も多いと思います。具体的なケーススタディを見ていきましょう。

最初の言葉かけで相手をリラックスさせる

「1on1」をやってみたものの、話が深まらず、雑談で終わってしまったり、業務の会議のようになってしまったという話をよく耳にします。キャリア1on1を効果的に行うためには、メンタリングスキルが不可欠です。メンタリングスキルは信頼関係構築、傾聴、深堀、アドバイス、クロージングで構成されています。ここでは、最初の信頼関係構築のコツを少しお伝えします。

あなたがメンター(上司や先輩)の立場なら、まずは、次のようなひと言をかけて相手を安心させてあげましょう。

「この時間は、あなたのための時間です。とくに自分の中にある想いや希望、価値観といった普段の仕事では話さないようなテーマが中心になります。うまく話せなくても大丈夫です。うまく話そうとする必要もありません」

「この場では、ロジカルに順序立てて話す必要はありません。それよりも、自分としっかり向き合って、正直な言葉で自由に表現してみてください」

このような言葉かけをする事で、いつもの業務や数字の1on1とは違い、じっくりと自分に向き合う時間なんだなと相手が理解することができます。

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