「1on1面談」口下手な部下と話が弾む最強のコツ 飲み会も減少、コミュニケーションどう取る?
相手がリラックスしたら傾聴、深堀のテクニックを使い対話に入ります。
しかし、部下のBさんは自分の内面に深く潜り込んで話すのが苦手なのか、なかなか話が深まりません。そういった場合の関わり方の例をご紹介します。
簡潔な回答に終始しないよう工夫
簡潔な回答に終始することが多いため、メンターである上司Aさんは、相手の本音をさらに深化させる「深掘りテクニック」を駆使しながら、Bさんが大切にしていることや価値観を探っていくことにしました。
◆=メンターAさん ◇=メンティBさん
◆「Bさんが、仕事をする上で大切にしている価値観は何かな?」
◇「お金です。あとは昇進することと、楽しく働くことです」
◆「そうなんだ。じゃあ、お金はなぜ大事なの?」
◇「え? お金は大事じゃないですか」
◆「じゃあ、会社ではどうして昇進したいの?」
◇「だって、認められたほうがいいじゃないですか」
◆「そっか。じゃあ、少し話を変えるけど、3年後にどうなりたい?」
◇「……ちょっと、わかんないです」 ⇦なかなか話が深まらないと判断
◆「そう言えば、Bさんはご出身が山梨でしたね。大学で東京に出てきたのは何かやりたいことがあったからですか?」 ⇦「現在」や「未来」について相手がなかなか話を掘り下げられないときは、すでに経験してきた「過去の事実」に焦点を当てて話をさせる。その人の価値観や選択の軸がわかるような質問を投げかけてみる。
◇「まあ、そうですね」
◆「へ~! たとえば?」
◇「もともと車が好きだったので、機械工学を学びたくて」
◆「だから、工学系に強い大学に進学されたんですね」
◇「そうです」
◆「機械工学を学ばれて、どうでした?」
◇「うーん、結局、あまり自分には向いていないと思いました」
◆「向いていない?」 ⇦「疑問形リフレーズ」で待つ
◇「はい。機械工学を深めるより、マーケティングのほうに興味が出てきて」
◆「マーケティングに?」 ⇦「疑問形リフレーズ」で待つ
◇「車を買う人の購買行動が面白いなって」
◆「へー、そうなんですね! 購買行動!」 ⇦相手が話してくれたキーワードを興味深そうに繰り返す
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