身近な人が「がん告知」避けてほしい余計なお節介 「これ食べて」「大丈夫だよ」「無理しないで」

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医者と患者
がん患者が身近な人にしてもらいたいこととは?(写真:metamorworks/PIXTA)
病理医として多くの患者のがんを見てきた経験を生かし、2008年から「がん哲学外来」を無償で開いて、がんにまつわる人生哲学について5000人以上のがん患者やその家族と対話を続けてきた樋野興夫氏は、「がんになってつらいのは精神的な苦痛を味わうことです。病気への不安だけでなく、人間関係の問題が生じることもあります」と言います。現在、がんは2人に1人はかかる病気ですから、非常に身近なものです。もしも、身近な人ががんになったとき、家族はどうすればいいのでしょうか? がん患者と家族の苦悩を言葉の処方箋で包みながら描いた『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』を上梓した樋野医師に、家族が気を付けるべきことについて語ってもらった。

がん患者にしてみれば、ただ苦痛なだけ

がんの人に、ご家族がついやってしまうのが、余計なお節介です。なかでも多いのが、押しつけがましい態度なんですね。もちろん良かれと思ってのことではあるんですが、がん患者にしてみれば、ただ苦痛なだけということもあるんです。

もしも突然、がんを告知されたとしたら。
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例えば、がん患者の奥さんが、こんなことを言うことがあります。

「これ食べて。がんに良いんですって」

多分、ネットでがんのことを検索して見つけた健康食品か何かを勧めているんでしょう。がんになった家族のことが心配でいろいろと調べ、自分に何ができるだろうと考えるうち、食事をどうすればいいかと心配になってくるんです。

それで、「あれ食べて」「これ食べて」「これが効くんですって」と、しょっちゅう勧めるわけですね。夫の身体を気遣ってのことなのはわかります。でも、これはNGなんです。

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