実は便利「路線図に載らない」直通・臨時列車たち レアな貨物線など経由、乗り換えなしで一直線
■新宿から房総方面各地へ乗り換えなし!
中央線内や新宿駅から房総方面に乗り換えなしで行ける列車もある。特急「新宿さざなみ」「新宿わかしお」と一部の特急「あずさ」、通称「千葉あずさ」である。
これらの列車は新宿駅中央線快速ホームの発着で、御茶ノ水から総武線各駅停車の線路、錦糸町からは総武快速線の線路を通る。中央線内から房総方面へ行く場合、一般的には東京乗り換えまたは御茶ノ水・錦糸町乗り換えとなるが、この手間が省けるのはけっこう便利ではないか。このほか、新宿から鹿島神宮へ行く「あやめ祭り」なる列車も運転される。
<新宿駅発>
7:18発「新宿わかしお号」安房鴨川9:36着(6月25日までの土休日運転)
7:50発「新宿さざなみ1号」館山10:06着(6月25日までの土休日運転)
8:28発「あやめ祭り号」鹿島神宮10:46着(5月27日〜6月18日の土日運転)
9:08発「新宿さざなみ3号」館山11:18着(4月29・30・5月3〜7日運転)
10:08発「新宿さざなみ81号」館山12:25着(5月3・4日運転)
20:10発「あずさ50号」千葉20:51着(毎日運転)
7:27着「あずさ・富士回遊3号」千葉6:38発(毎日運転)
17:12着「新宿さざなみ2号」館山15:06発(4月29・30・5月3〜7日運転)
17:32着「あやめ祭り号」鹿島神宮15:30発(5月27日〜6月18日の土日運転)
18:07着「新宿さざなみ4号」館山16:02発(6月25日までの土休日運転)
18:29着「新宿わかしお号」安房鴨川16:20発(6月25日までの土休日運転)
19:24着「新宿さざなみ82号」館山17:00発(5月5・6日運転)
こんなに便利な列車たちなのに、ほぼ臨時でしか走らせないのはもったいない。だが、複数の過密線区をまたぐうえ、錦糸町駅付近では上下線を平面交差する箇所もあるため、おいそれと本数を増やしにくい事情がある。JRは湘南新宿ラインの本格営業に際して、ネックとなる池袋駅付近で埼京線との立体交差化工事を行った例がある。錦糸町駅前後でも配線を改造し、「房総新宿ライン」をつくれないだろうか。錦糸町付近にところどころある余剰用地なども活用していつか路線図に載ることを期待したい。
新大阪―奈良間の直通特急
■特急「まほろば」
新大阪からおおさか東線経由で、乗り換えなしで奈良まで行ける特急「まほろば」という列車がある。しばらく姿を見なかったが、2023年春のダイヤ改正で注目の大阪「うめきた新ホーム」開業により、大阪始発で復活! 奈良行きは大阪9時58分発・新大阪10時04分発、大阪行きは奈良17時41分発・新大阪18時36分着だ。
新大阪から奈良までは50kmをわずかに超えるため特急料金は自由席でも1200円になるので、新幹線からの乗り換えなら乗継割引(適用によって半額になる)を利用することをおすすめする。また、チケットレス特急券では860円で利用できる。
残念ながらゴールデンウィークの運転はないが、土日を中心に1日1往復だけ運転されることになっている。2023年4~6月の運転日は4月16・22・23日、5月27・28日、6月3・4・10・11日だ。
いかがだったであろうか。ゴールデンウィークや土休日には、こういった普段は見かけない列車たちが各地で走っている。乗り換えなしの便利さはもちろん、普段は貨物列車しか通らない線路を通れるドキドキ感を、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
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