複雑ダイヤ「新横浜線」ちょっと便利な乗り継ぎ術 目黒へ5分短縮、大井町・新横浜間25分で行く技
3月18日、相鉄沿線住民待望の「相鉄・東急新横浜線」が開業した。筆者も開業初日の相鉄からの直通1番列車に西谷から乗ってみたが、先頭のドアでは乗り鉄の皆さんが押し込み合いながら乗り込む状況で、相鉄ならぬ「争鉄」と化した。だが新横浜に着く前に乗り鉄の1人の方が「新横浜で降りる人もいるから一旦降りるなどみんなで協力しよう!わかったー?」と声を上げると、皆「はーい」と返事をし、小学校の団体遠足のような様相で譲り合いの場面も見られた。
そんな新横浜線開業による関係路線のダイヤはどう変わったのか。直通先の東急線内の変化と併せてまとめてみた。
JR直通と東急直通で同じ行先が
相鉄・東急新横浜線は、基本的に相鉄本線からの列車は東急目黒線方面に、いずみ野線からは東急東横線方面に直通する。相鉄線内の種別とは関係なく、直通列車は目黒線内では各停か急行、東横線内では急行となる。目黒線方面の直通列車は東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道・都営地下鉄三田線まで乗り入れ、東横線方面は東京メトロ副都心線・東武東上線まで乗り入れる。
今回の直通開始でややこしいのは、JR直通と東急直通で同じ行先の列車ができたことだ。池袋行きは埼京線直通と東急直通の2ルートになった。埼京線直通がJR車両なら見分けがつくが、相鉄車両だとどちらも紺色の車両なので見分けるのは至難の業だ。また、JR直通の「川越」行きと、東急直通の東武東上線「川越市」行きもある。そんなこともあって、筆者の本職の同僚からは「相鉄沿線に住む実家の母が、相鉄線に乗るのが怖くなったと言っていた」との声もある。
唯一の見分け方は、種別の表記がJR直通は緑、東横線直通は赤紫、目黒線直通は水色と、種別の色が「速さ」ではなく「直通路線」によって分けられているところだ。できればJR直通は「JR池袋行き」といった表示にしてもらいたいものだ。
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