複雑ダイヤ「新横浜線」ちょっと便利な乗り継ぎ術 目黒へ5分短縮、大井町・新横浜間25分で行く技

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新横浜線の開業で、相鉄線内の横浜行きは本数が減った。そのため、相鉄は横浜に行く場合、横浜行きでなくても来た列車に乗り、(新横浜線分岐駅の)西谷で同駅始発の横浜行きに乗り換えると早く着くという利用法をPRしている。横浜行きの列車が来た場合はそのまま乗って行けばいいが、より早く着ける方法もある。

例えば、いずみ中央7時22分発の通勤急行横浜行きに乗り通すと横浜には8時06分に着くが、いずみ野で通勤特急新宿三丁目行きへ乗り継ぎ、その後二俣川で特急横浜行きに乗り継ぐと、横浜に8時00分に着ける。

本線のかしわ台、さがみ野、相模大塚からも、少しでも早く行く方法がある。相模大塚7時10・25・40・55分発の通勤急行横浜行きで横浜に行く場合、そのまま乗り通しても横浜にはそれぞれ7時43・57分、8時12・27分に着くが、大和で新横浜線方面に行く特急に乗り継ぎ、さらに西谷で通勤急行横浜行きに乗り継ぐと横浜には6分早く着く。

新横浜線方面でも、複数回乗り継ぐことでより早く着ける方法がある。例えば目黒に行く場合だ。いずみ中央7時13分発の各駅停車池袋行きに乗り、いずみ野で通勤特急高島平行きに乗り継ぐと目黒には8時11分着となる。だが、この通勤特急は途中の二俣川で特急浦和美園行きとの待ち合わせがあり、これに乗り継ぐと目黒には8時06分に着く。

少しでも早く着けるチャンスが随所に用意されているのはいいことではあるが、うーむ、乗りこなすのは難しい……。時刻表マニアとしては面白いところだが、一般の人からしたらややこしいだろう。

東横線だけのユーザーにもメリット

相鉄直通列車の登場によって、東横線内のみの利用者にもメリットが生まれた。元住吉・新丸子から渋谷・目黒へ出る際に使える、題して「乗り遅れちゃっても大丈夫ダイヤ」だ。東横線と目黒線をうまく乗り継ぐと、逃した列車に追いつくことができる。

まず上りを見てみよう。元住吉毎時05・35分発、新丸子毎時08・38分発の東横線各駅停車(自由が丘で特急接続)に乗り遅れると、次の東横線各駅停車は元住吉14・44分発、新丸子18・48分発(自由が丘で急行渋谷行き接続)までなく、渋谷に着くのは11分遅くなってしまう。

ところが元住吉09・39分発、新丸子12・42分発の目黒線各駅停車に乗ると、多摩川または田園調布で相鉄線発の東横線急行に乗り継ぐことができる。これなら渋谷到着は7分遅れで済む。このほか、元住吉09・24・39・54分発の目黒線各駅停車は武蔵小杉で東横線特急に乗り継げるようになっており、こちらを利用すれば渋谷には遅れなく到着できる。

元住吉発上り「乗り継ぎ時刻表」
元住吉駅から渋谷・目黒方面への乗り継ぎ時刻表。「待ち合わせ」=各停から優等列車への乗り継ぎ、「連絡」=優等列車から各停への乗り継ぎ、「接続」=東横線・目黒線間の乗り継ぎ(筆者作成)
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