首都圏・関西の人もお得、JR東海「破格の切符」たち 在来線より安く新幹線利用、高山往復半額も
寒さで出かける気になりにくいこの季節。だが、お得な切符で割安に旅ができるとなればどこか出かけたくなる人もいるのではないだろか。
筆者はこれまで、JR東日本の「のんびりホリデーSuicaパス」(2022年4月20日付記事「利用エリア外でもお得、『Suicaパス』上手い使い方」)や、JR西日本の「関西1デイパス」(2022年9月29日付記事「通常より5000円安?JR『関西1デイパス』のお得度」)のお得な利用方法を紹介してきた。
今回はJR東海の名古屋周辺で利用できるお得な切符を紹介する。実はJR東海には乗り放題パスや破格の切符が多数ある。エリア内に在住の人はもちろん、首都圏や関西から出張や旅行で名古屋周辺を訪れる人にも有益だろう。
「カルテットきっぷ」で”はみ出し利用”
「JR名古屋⇔豊橋カルテットきっぷ」は、名古屋市内と豊橋―豊川・二川間の在来線乗車券を4枚組にした格安切符である。価格は4枚で3560円、1枚あたりでは890円と、通常の名古屋―豊橋間片道1340円に比べて450円も安い。名鉄の1140円と比較しても250円も安く、競合を意識した切符だ。有効期間は1カ月と長い。
また、「新幹線変更券」なるものが名古屋駅と豊橋駅で乗車当日に購入できる。これはカルテットきっぷの所持者が平日520円、土・休日は400円で新幹線に乗れる券で(新幹線乗り換え口の切符売り場では購入不可)、通常の自由席特急券990円に比べて平日は470円、土・休日は590円もお得だ。この方法で新幹線を利用すると、通常の片道2330円に対して平日は1410円で920円安、土・休日は1290円で1040円も安い! とくに土・休日は在来線普通運賃よりも50円安く新幹線に乗れるのだから驚きだ。
カルテットきっぷは乗り越し精算はできず、区間の連続する別の切符と組み合わせての利用もできない。
だが、豊橋は「のぞみ」の通過待ちで5分程度停まる列車がある。名古屋も停車時間の長い列車があるし、そもそも停車本数が多いので、あらかじめカルテットきっぷの区間と連続する区間の乗車券類を用意したうえで一旦改札を出て再入場すれば、時間のロスを抑えつつ、エリア外との往復にもかなりお得に活用できる。
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