首都圏・関西の人もお得、JR東海「破格の切符」たち 在来線より安く新幹線利用、高山往復半額も

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そしてここからは別にお得な話ではないのだが、この「乗り鉄☆たびきっぷ」はフリーエリアをはみ出して利用する場合、どんなパターンでもほぼ通常購入と同じ運賃・料金になる絶妙な価格設定である点が面白い。

これは、特急券はフリーエリア内外で区間を分割しないといけないルール(例えば名古屋から東京に行く場合、名古屋―熱海間と熱海―東京間の特急券を購入する必要がある)になっていることが大きな理由だ。3ケースほど試算してみると……。

【はみ出し利用のケース】
米原―東京間(通常往復2万4200円)
・乗り鉄☆たびきっぷ8620円
・熱海―東京間往復(自由席特急券・乗車券)7480円
・米原―熱海間往復(自由席特急券のみ)8360円
計2万4460円(260円高い)
静岡―京都間(通常往復1万9800円)
・乗り鉄☆たびきっぷ8620円
・米原―京都間往復(自由席特急券・乗車券)4320円
・米原―静岡間往復(自由席特急券のみ)6800円
計1万9740円(60円しか安くならない)
三島―京都間(通常往復2万1560円)
・乗り鉄☆たびきっぷ8620円
・米原―京都間往復(自由席特急券・乗車券)4320円
・米原―三島間往復(自由席特急券のみ)8360円
計2万1300円(260円しか安くならない)

安くなってもわずかな金額で、若干ながら高くつく場合もある。その絶妙さがおわかりいただけるだろう。

「はみ出し利用」で範囲外でも有効活用

いかがだったであろうか。カルテットきっぷや新幹線の往復きっぷで「はみだし利用」する場合は一旦改札の出場が必要になるため、もっともタイムロスが少ない乗り方と併せての紹介となったが、自分でいうのも何だがよくそこまで考えるよなぁ……と思ってしまった。

最近Netflixで「こち亀」を見返すようになったのだが、改めて自分の「安さの追求」は、こち亀の両さん並みのセコさ加減と変態的な追求力によるもので、こち亀の影響は少なからずあるなと感じているところである。これからも筆者による安さへの挑戦は続く。

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北村 幸太郎 鉄道ジャーナリスト

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きたむら こうたろう / Koutaro Kitamura

1989年東京生まれ。2008年昭和鉄道高等学校運輸科卒業、2012年日本大学理工学部社会交通工学科マネジメントコース卒業。乗り鉄、ダイヤ鉄。学生時代は株式会社ライトレールにインターン生として同社の阿部等社長のもと、同社主催の「交通ビジネス塾」運営などに参加。

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