四国新幹線、実は各地に存在する「敷設への伏線」 線路用地や不思議なトンネル、瀬戸大橋にも

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瀬戸大橋
瀬戸大橋は新幹線の線路敷設を考慮した構造になっており、ほかにも各地に新幹線用のスペースがある(写真:papa88/PIXTA)
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西九州新幹線の開業や北陸新幹線の敦賀延伸、北海道新幹線の札幌延伸と「整備新幹線」各線の完成が見えつつある中、「基本計画線」と呼ばれる、新幹線の基本計画を定めた路線の沿線自治体による誘致合戦が盛り上がりつつある。

中でもとくに気合いが入っているのが四国だ。基本計画線の「四国新幹線」は大阪―徳島―高松―松山―大分間だが、現在地元が整備を求めているのはもう1つの基本計画線、岡山―高知間の「四国横断新幹線」と組み合わせた岡山・松山・高松・徳島・高知を結ぶ十字型の路線構想だ。

四国新幹線整備促進期成会による要望活動やセミナーが繰り広げられ、最近では2022年6月に四国アライアンス地域経済研究会が駅位置の候補案をまとめて発表している。そして何より、運営主体となる予定のJR四国が経営ビジョンの中で「新幹線等による抜本的な高速化の必要性」に触れており、新幹線の開業を求めているという点がほかの基本計画線との違いだ。

各地で見られる「準備」

そんな四国の新幹線について、「瀬戸大橋には在来線と並んで新幹線敷設のスペースが用意されており、橋のバランスのために在来線の岡山方面の線路は新幹線用のスペースを使っている」とか、「大鳴門橋にも新幹線用の空間が用意され、当面の間は自転車道として使えるようにする」といった情報を見ることがある。

四国新幹線建設要望の看板 旧タイプ
四国は以前から新幹線の建設を求めている=2016年(撮影:尾形文繁)

だが、新幹線の「準備」はこれだけではない。上述の瀬戸大橋の区間を除く岡山―宇多津間にも、さまざまなところでその例を見ることができる。

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