特急の乗り継ぎ「新幹線を挟むと安くなる」お得技 割引制度を活用、2本とも特急料金が半額に
ウクライナ情勢に端を発する燃料価格や電気代の上昇、進む円安、賃金は増えないのに下がらない消費税や社会保険料……。家計の疲弊が進むニュースばかりが流れてゲンナリしている人は多いことだろう。
そこで今回は家計応援を目的に、特急列車を乗り継ぐ際、間に新幹線を挟むことで料金を安くする方法をご紹介したい。
ここで使うのは、過去に何度か取り上げてきた、在来線特急と新幹線を乗り継ぐと適用される乗継割引を使う方法だ。この方法を使うと在来線の特急料金が半額になるが、特急から新幹線、さらに特急と乗り継ぐ場合、通常は両端の特急のどちらか料金が高いほうしか割引にならない。しかし、新幹線の特急券を分割して購入すれば、乗継割引が両方に適用できる。これはとくに新幹線との並走区間が多い関西で使えることが多い。
以下、料金は新幹線が自由席特急料金、在来線は全車指定席の列車が増えてきたことから通常期の指定席特急料金で表記している。
金沢から新宮、鳥取へ
例えば金沢から大阪へ出て、特急「くろしお」で新宮へ、または特急「スーパーはくと」で鳥取へ行くケースを想定してみよう。金沢―大阪間で特急「サンダーバード」を利用した場合、新宮へは指定席特急料金が計5660円、鳥取へは計6210円だ。
この場合、金沢からは「サンダーバード」ではなく「しらさぎ」を利用して米原―新大阪間を新幹線利用とし、新幹線の特急券を2つに区間分割すると大幅に安くなる。「しらさぎ」も大阪から先の特急(「くろしお」または「スーパーはくと」)も両方に乗継割引が適用されるためだ。
この場合、新幹線特急券を米原―京都間(990円)と、京都―新大阪間(870円)に分割して購入する。改札は2区間の特急券を2枚重ねて自動改札機に投入すれば通過できる。米原―新大阪間は区間を分けて買うと通常2530円のところが1860円になるので、損がないどころかむしろ670円お得だ。
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