利用エリア外でもお得、「Suicaパス」上手い使い方 乗り越し精算活用、通常往復より800円安区間も

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JR高崎線の電車。「のんびりホリデーSuicaパス」の範囲は神保原駅までだが、高崎まで乗り越しても通常往復よりお得だ(写真:Jun Kaida/PIXTA)

首都圏のJR線が土休日に2670円で乗り放題となる「のんびりホリデーSuicaパス」。SuicaやモバイルSuicaに書き込んで使うタイプのフリーきっぷで、エリア内の普通列車(快速含む)の普通自由席とりんかい線、東京モノレール全線を利用でき、在来線特急や普通列車のグリーン車も料金を払えば乗車できるお得なパスだ。

ゴールデンウィークなどの日帰り旅行に便利だが、利用範囲が高崎線は神保原まで、宇都宮線は自治医大まで、東海道線は小田原までと、高崎や宇都宮、熱海といった駅が含まれず、その点がなんとも惜しい。

ところが、そういった利用範囲外の駅へもこのパスを購入したうえで乗り越し精算したほうが、通常の往復運賃より安く行ける場合がある。Suicaなので精算は自動だ。しかも、節約技の1つであるきっぷの区間分割(運賃の安い電車特定区間内で区間を分割して乗車券を購入)よりも安くなるケースが多い。

そこで今回はこのような区間について、通常の往復運賃、区間分割して乗車券を購入した場合、のんびりホリデーSuicaパス(以下、パスと表記)を利用して乗り越す場合を比較してみた。エリア外でもうまく使うと安く往復できるこのパスの利用価値を紹介したい。

新宿―高崎間往復が800円も安く

まず紹介するのは新宿―高崎間の往復だ。実は最近、筆者はこの区間を分割購入した乗車券で利用したのだが、後になってパスを購入したうえで神保原―高崎間を乗り越し精算したほうが安いことがわかり、ちょっと悔しかった事例だ。

この区間は、通常の往復運賃だと3960円。北浦和で区間を分割して乗車券を購入(電車特定区間の大宮で分割しても北浦和で分割しても高崎からの運賃は変わらない)した場合は、新宿―北浦和間往復800円、北浦和―高崎間往復2680円=合計3480円である。これでも通常往復運賃より480円も安い。

だが、パス(2670円)だと高崎線内は神保原まで利用でき、乗り越しとなる神保原―高崎間は往復484円が自動で精算されて合計3154円と、区間を分割した乗車券より326円、通常より806円も安い! 筆者としてはかなり悔しいところである。806円も浮くとなれば、通常往復と同じお金で片道だけグリーン車(事前料金なら800円)を使うこともできる。

【東京・新宿―高崎間】
通常往復3960円
<パス利用>
2670円+神保原―高崎間往復484円=3154円(通常より806円安い)
次ページ宇都宮や房総方面へも600円以上安くなる
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