利用エリア外でもお得、「Suicaパス」上手い使い方 乗り越し精算活用、通常往復より800円安区間も
東京―高崎間も同様である。この区間も通常の往復運賃は3960円、北浦和で区間を分割した場合は東京―北浦和間往復960円、北浦和―高崎間往復2680円で合計3640円。一方、パスを使うと、こちらも神保原―高崎間往復484円を足して合計3154円で、通常より806円、区間分割した乗車券よりも486円安い。
東京―宇都宮間も通常の往復運賃が3960円だ。この区間は大宮で分割して買っても東京―大宮間往復1140円、大宮―宇都宮間往復2680円で合計3820円と140円しか安くならないが、パスを使うと自治医大―宇都宮間の往復660円を足して合計3330円。通常より630円も安くなる。新宿―宇都宮間も往復3960円で、こちらは大宮で区間を分割して買うと新宿―大宮間往復960円、大宮―宇都宮間往復2680円で合計3640円。だが、パスだとやはり合計3330円と、新宿発でも通常より630円、区間を分割した乗車券よりも310円安くなる。
通常往復3960円
<パス利用>
2670円+自治医大―宇都宮間往復660円=3330円(通常より630円安い)
今年春で「房総料金回数券」が廃止され、特急料金の節約ができなくなってしまった房総方面への新たな節約術としてもパスを活用できる。
新宿から特急「新宿さざなみ号」を利用し、君津で普通列車に乗り換えるとマザー牧場最寄りの上総湊まで行ける。この区間を運賃のみで比較すると、通常は往復3960円のところ、パス利用なら君津―上総湊間往復660円を足しても合計3330円で、630円も安い。千葉で区間を分割して乗車券を購入すると、新宿―千葉間往復1640円、千葉―上総湊間往復1980円で合計3620円だが、こちらと比べても290円安い。
伊豆方面への日帰り旅行にも
日帰り旅行にちょうどいい伊豆方面でも同じ方法が使える。
例えば東京―熱海間は通常往復3960円だ。だが、パス利用なら2670円にエリア外の小田原―熱海間往復836円を足して合計3506円と、通常より454円も安い。乗車券を分割して購入する技を使った場合、大船で分割して買うと東京―大船間往復1640円、大船―熱海間往復1980円で合計3620円だが、パス利用だと区間分割と比べても114円安くなる。
特急「踊り子」を使う場合は、別の節約技も組み合わせればよりお得だ。東京から熱海まで「踊り子」に乗ると特急料金は1580円だが、品川から乗ると距離が若干短いため1020円となり、片道560円安い。運賃と併せて往復1574円もお得になる。ちなみに、特急「サフィール踊り子」のプレミアムグリーン車は東京からだと特急料金・グリーン料金の合計が6160円なのに対し品川からだと4000円で、片道だけでも2160円も安く利用できる。ぜひ合わせ技として活用したい。
通常運賃:往復3960円
<パス利用>
2670円+小田原―熱海間往復836円=3506円(通常より454円安い)
東京―熱海間:1580円
品川―熱海間:1020円(東京発着より560円安い)
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