コロナ禍の3年で日本人は幸福になった納得理由 幸福度ランキングはコロナを機に反転上昇へ

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ヒントを探るために、20代~70代の男女49人に、この調査結果を見てもらい、意見・感想を尋ねました。まず、調査結果に「納得いかない」と反発する意見が聞かれました。

「営業の仕事をしています。お客様との対面でのアポを取りにくくなり、営業成績を維持するのにずいぶん苦労しました。あと、以前はよく観に行っていたライブも、すっかりご無沙汰です。公私ともにストレスが溜まる、最悪の3年間でした」(30代男性・会社員)

「飲食店のバイトのシフトを減らされて、もともと貧乏な暮らしがさらに厳しくなりました。九州の実家からは『帰ってくるな』と言われて、家族や故郷の友人とのつながりが薄れました。コロナで幸せになった? 勝ち組の人に限定して調査したんですかね」(20代女性・フリーター)

満員電車に乗って出勤する必要がなくなった

一方、調査結果に「納得できる」「なるほどと思った」という意見が中高年層、とくに女性を中心に多数ありました。次のようにコロナによって起こった変化を高く評価していました。

「人と会うのが苦手なので、リモートワークで嫌な上司や同僚と顔を合わせなくてすむのは嬉しいです。満員電車に揺られることなく、ギリギリまで寝ていて同じ給与がもらえて、まさにコロナ天国でした。ただ、当社でも今年から出社が増えて、今は憂鬱です」(40代男性・会社員)

「外出制限で家族と一緒に過ごす機会が増えたし、自分を見つめ直すゆとりも生まれました。日々の生活の質は、以前よりかなり上がったように思います」(60代男性・自営)

「コロナ前まで、スーパーで買い物し、友人とカフェでしゃべり、ということを当たり前にしていました。コロナになって、その当たり前が難しくなり、逆に、厳しい環境の中でも家族とだんらんし、健康で穏やかに過ごせていることが、とてもありがたく、しみじみ『幸せだなぁ』と感じられるようになりました」(50代女性・専業主婦など複数の女性)

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