発売28年「星のカービィ2」今遊んでも"異色"な中身 Nintendo Switchでプレー可能、ファンは賛否両論

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『星のカービィ2』は、1995年にゲームボーイで発売されたアクションゲームです。なお、本作は2023年3月よりNintendo Switchの『ゲームボーイ Nintendo Switch Online』で遊べるようになっています。

本作の主人公は、なんでも吸い込めるうえ敵の能力をコピーできる「カービィ」。世界を真っ暗にしようとするダークマターを倒すため、さまざまな障害が待つ虹の島々を冒険していきます。

『星のカービィ2』の新要素として登場したのは、カービィと一緒に冒険してくれる3匹の仲間たち。陸上で活動するのが得意な「リック」、空を自由に飛び回る「クー」、そして水中でスムーズに移動できる「カイン」が登場し、カービィと合体してステージを進んでいきます。

「星のカービィ2」のプレー画面2
3匹の仲間と協力してステージを進んでいきます(画像は任天堂公式サイトより)

苦労話が語られやすい「星のカービィ2」

名前からわかるように、この3匹は陸・海・空を冒険しやすくなる新たなキャラクターとなっています。またこの3匹と一緒に行動すると、カービィのコピー能力が変化するのも大きな特徴。「コピー能力の種類×3匹」だけバリエーションがあり、実にさまざまなアクションが楽しめるわけです。

また、収集要素が用意されているのもポイントです。本作ではステージのどこかに「虹のしずく」と呼ばれるアイテムが隠されており、それをすべて取得しないと真のエンディングにたどりつけません。

虹のしずくを集めるため、かなり試行錯誤した思い出が残るプレイヤーも多いのではないでしょうか。かくいう筆者も、ワールド4の「水中で一度コピー能力を捨てて、捨てたそれが消える前にブロックを吸い込んで吐き出し、またコピー能力を拾う」というシビアすぎるギミックには非常に苦労しました。

そもそも『星のカービィ』シリーズは「多くの人が楽しめるアクションゲーム」として作られたはずなのに、『星のカービィ2』ではこのように苦労した思い出が語られやすいです。これこそ、本作が異色であると思われる大きな理由になります。

次ページ『星のカービィ2』は“普通”のアクションゲーム寄り
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