東日本大震災でも流れるネットの流言飛語
警察庁は4月1日、東日本大震災の被災地で「略奪が多発している」「暴行が行われている」など多数のデマがインターネットの掲示板やメールで流れていると公表した。物盗りなどの被害は発生しているが、重大な事件は把握されていないとして、こういった情報に惑わされないように注意を呼びかけている。
ツイッターなどでは、被災地で餓死者が発生しているといった情報が流れ、また、海外のあいまいなニュース(→渋谷に原発!? 米FOXニュースが誤報)を元にした情報も広がっている。
一般的なこととして、大きな災害時には、政府や大手マスメディアなどの公的な機関が情報を隠蔽・歪曲しているのではないかという不信が高まる。「新聞には載っていないが、本当は〇〇だ」と語りたがる傾向も強まり、不確かな情報が流れやすい。ツイッターなどのソーシャルメディアが普及した今、これまで以上に、この類の情報が拡散する環境が整っている。
ネットの情報は、マスメディアでは決して得られないミクロの情報を得るには非常に有効だ。しかし、悪意を持った情報、もしくは善意であっても間違った情報もそのまま流れる。公的機関や著名な組織・人物を騙る情報も少なくない。
ネットの情報は、その特性をよく認識した上で、上手に活用したい。
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