中国の"モノマネ"ネット企業を笑えるか?

できそうでできない、タイムマシン経営

中国のインターネットは“模倣”で発展してきた。

Google似の「百度(Baidu)」、twitter似の「微博(Weibo)」、WhatsApp似の「微信(WeChat)」、YouTube似の「優酷(Youku)」と「土豆(Tudou)」。中国でインターネットが普及したきっかけとなったチャットソフトの「QQ」は「ICQ」の模倣だ。ほかにも模倣サービスは数多くあり、例を出せばきりがない。

中国では老若男女が“閉じた”ネットを利用し、しかも満足している

スマートフォン向けの人気ゲームもしかりで、Candy Crash Saga似の「開心消消楽」は中国では本家を上回る人気で、日本ではおなじみのパズドラ(Pazzle&Dragons)を意識したカードゲームRPG「I am MT」は中国でナンバーワンゲームだ。

孫正義氏が命名した「タイムマシン経営」という言葉がある。海外で成功したビジネスモデルを国内にいち早く持ち込むというものだが、中国は日本以上に限りなく早く、海外で注目のネットサービスを中国に持ち込んでいる。

「まねがひどすぎる」「どうしてオリジナリティがないのか」と不評であるが、一方で中国人向けにカスタマイズされたサービスは利用しやすいと、億単位のユーザーが利用している。

中国人は英語が苦手である。そこそこの小学校では英語が授業に組み入れられ、厳しい受験勉強をするのだが、それでも若者がメインのインターネットユーザーは英語が苦手である。20~30年前を回顧する中国映画の中で、英語が下手な大学生が演じられているのを見るに、状況はさほど変わらないらしい。かつてgoogleが谷歌という漢字名を名乗り、g.cnという誰でも入力できそうなドメインを取得し活用したのも、そんな背景があってのことだろう。

Facebookやtwitterが出てきても、一部の中国人ユーザーしか飛びつかないが、その模倣サービスには飛びつく。飛びつきやすいのである。

QQをリリースした「騰訊(Tencent)」は、中国のネットユーザーにとって、今、最も重要な企業となっている。騰訊は海外でブログサービスが出ると、ブログサービス「QQ空間」を、twitterが出ると「騰訊微博」、WhatsAppが出ると「微信」をリリースした。

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