片付かない家は「物を寄せる」だけで劇的に変わる 部屋に「更地」を作ると見える景色に変化が
② 物を寄せて更地にする
とはいっても、長らく物に埋もれて生活してきた人は、その状況に慣れてしまって、もはやどんな暮らしをしたいのか、思い浮かばない人もいます。「あなたはどうしたいの?」と聞いても、なかなかはっきりした答えがない。そういう人でも大丈夫です。ビジョンが思い浮かばない場合でも、とりあえず物をどこかに寄せてください。
そして、部屋を「更地」にするのです。「更地」というのも聞き慣れない言葉ですが、要するに物のない状態にするということです。「更地」にすれば部屋の「景色」が変わります。
景色が変わると不思議なことが起こる
③ 景色を変える
実はこの「景色」がとても重要です。「景色」が変わると、不思議なことが起こります。人の心が動くのです。物だらけの部屋から物がなくなってすっきりし、「更地」の「景色」が現れると、とたんに夢が広がり始めます。
みなさんは引っ越しや新しい家を選ぶときの内覧で、何もない部屋を見たことがあるでしょう。そのとき、ワクワクした気持ちになりませんでしたか。「この部屋をこうしよう」「本当はこんな部屋にしたかったんだ」。今まで忘れていたり、あきらめていた理想の部屋や暮らしへの思いが湧き上がってくるのです。
私の経験からしても、100人いたら100人が例外なく「更地」の「景色」に感動し、喜び、前向きになります。心が動くと、行動が変わります。行動が変われば暮らしも変わります。暮らしが変われば、人生も変わるのです。
④ 仕組みを考えて収納する
「更地」をつくり、「景色」が変わったら、そこにどんな新しい「景色」をつくり出すのかを考えてみましょう。ゼロから発想するのです。
ここで最初の「部屋のコンセプト」が必要になります。「こんな部屋にしたい」「こんな用途に使いたい」というビジョンにもとづき、部屋に置く物やレイアウトを考えます。最初にコンセプトがなくても、「景色」が変わった段階で、「この部屋はこうしたい」と決めてもけっこうです。そのコンセプトにもとづいて、必要な物を配置していきます。
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