「投資はリスク」と思う人に知ってもらいたい真実 わが子に教えたい「絶対に役立つ」お金の話
リスクとは投資した資産が減ってしまう可能性、リターンとは運用の成果、つまり利益です。投資には「損をするリスク」が多かれ少なかれ、必ずあるという事実をまずしっかりと理解しましょう。
リスクにはさまざまな要因があります。まず価格変動リスク。これは株式などの値段が変動する可能性です。企業業績が安定していて、長期的に見てもあまり大きく動かず多少上がっている傾向がある株を持っている場合は「ローリスク・ローリターン」、乱高下しがちなものは「ハイリスク・ハイリターン」です。
信用リスクとは、企業や国家そのもの財務状態が悪化することによって利息や償還金と言われるものなどが支払われなくなる可能性があることです。
国債というのは、起業ではなく国への投資で、通常なら企業に投資するよりも「安全」とも言えます。会社より国のほうがつぶれにくいだろう、と思いますよね。ところが国家財政があっという間に破綻してしまう、という例があります。会社と同じように、国も「破産」してしまうことがあるのです。
破産しないまでも、破産寸前になって国の信用、評判がガタ落ちになることは珍しくありません。理由は、戦争・紛争や経済政策の失敗などさまざまです。
そして為替変動リスク。為替レートの変動によって資産の価値が変動してしまうことです。わかりやすく言えば、円安になれば円の価値が下がってしまうということになります。長期・積立・分散によって、今お話ししたようなリスクをできるだけ抑えて、堅実に運用することがとても大切なのです。
リスクを低く抑えるために必要なこと
長期で株や、株式指数ファンド(主要な株価の動きに連動して価値が上下する投資信託)など同じ商品を保有し続けていると、一時的には価値が下がることがあっても、そのとき慌てて売らずにずっと持っていれば、まただんだん上がっていくことが多いものです。
逆に、少し価値が上がったからといってすぐさま売って、目先の利益を確定することはせず、地味でもじっくりと保有している、という姿勢のほうが大事です。長期になればなるほど、毎年得られる配当金が最初に投資した金額(元金)に加わりますから、同じ利回りであっても、利益は増えやすくなる効果もあります。
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