学資保険で子供の教育費を貯めてはいけない 「教育費」に苦しまないためにはどうする?

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学資保険やこども保険は、教育費を貯めるには「時代遅れ」。なぜだろうか(写真 :xiangtao / PIXTA)

読者の皆さんの「人生における重要なライフイベント」は何ですか?

先日、生命保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査〈速報版〉」が公表されました。それによると、「老後生活の充実」が36.8%と最も多く、次が「子供の教育」で21.4%でした。これらは「家計の三大支出」と言われる2トップ(もうひとつは住宅ローン)で、当然の結果といえるでしょう。

子供の教育費への不安

わがことよりも、まずは「子供の教育」が、最も重要なライフイベントだと考える親は多いです。

しかしながら、実際の経済的準備状況はというと、子供の教育費について「順調に準備できている」「ある程度準備できている」という人は50.1%です。約半分は、「準備不足である」と不安を持っています。筆者が、家計のご相談を受けていても、「順調に準備が進んでいる」というご家庭は少数だと感じます。アンケートでは、わずか5.2%です。

子供の将来のために、親が、「教育費を貯めていかなければならない」という意識を持つのは早く、「妊娠中~0歳に教育資金の準備を始める人」は71.8%もいるにもかかわらずです(『博報堂こそだて家族研究所 こそだて家族の「小学生ファミリーのお金事情と消費」レポート』より)。親になったからには、可愛いわが子のために、すみやかにその準備を、ということですが、なぜ、うまく準備が進まないということになるのでしょう。

背景には、長く続いた日本経済の低迷で、可処分所得が増えないという厳しい現実もあるでしょうが、もうひとつ、「学資保険への信望」も原因なのではないかと考えます。つまり、「教育費準備=学資保険を連想すること」の間違いです。実際、先のグループに、教育費準備の方法を問うたところ、「妊娠中~0歳に始める」と答えた71.8%のうち、その方法は、60.8%が「学資保険を利用する」でした。

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