どこでも食いっぱぐれない人が持つスキルの要点 自社以外でも通じる普遍的能力を身に着けるには

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ビジネス上の課題に前向きに対処する主体性を持ち、周囲に働きかけ、自身で試行錯誤しながら物事を進める、やり切る実行力を指します。

「考え抜く力」とは、課題発見力、計画力、創造力です。

課題発見をし、創造力を持って未来に向けて計画的に課題解決を行う力を指します。

「チームで働く力」とは、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力です。周囲に対して自分の考えをわかりやすく発信し、多様な人とつながり、かつメンバーの感情にも配慮し、高い倫理観を持って自分自身もコントロールできるといったコミュニケーション面での力を指します。

新しい業務に取り組んだり、職場が変わったり、昇進で立場が変わったり、転職したり、働く環境の変化に応じて私たちは必要なスキルを習得しなくてはいけません。これを続けるためには、自らを振り返りながら足りないものを認識し、つねに学び続けなくてはいけません。この能力が社会人基礎力です。

70歳まで働く時代に!

そうはいっても、自分自身が早期退職や配置転換されることがイメージしづらいという人もいるかもしれません。そこで、ここではビジネスパーソンすべてにかかわる可能性のある変化を紹介します。それは定年後の雇用の変化です。

2021年4月施行の高年齢者雇用確保措置の内容を下に示します。

高年齢者雇用確保措置(2021年4月施行)
(出所)『誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術』(自由国民社)

5つの措置が示されていて、③が再雇用制度です。④は業務委託契約の推進で、会社に雇用されて行っていた仕事を、会社から独立して業務委託で受けるということです。

措置をみてもわかるように、シニア世代が60代を超えても働くことを想定されています。

誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術
『誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術』(自由国民社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

再雇用されるにあたっても、そして、業務委託契約として独立するにあたっても、仕事を続ける限り、結果を出すために学び続けることが必要です。

そして、そのためには、定年後にどういった組織で働くことになっても通用するスキルを習得しておく必要があり、それがポータブルスキル、社会人基礎力であると考えます。

これらの力を手に入れるために必要なことは目の前の仕事で成果をだすために最大限のアウトプットを出すことです。

そのアウトプットがポータブルスキルのどの部分にあたるのか、社会人基礎力に通ずるものなのか、しっかりと考え改善していくことで、変化に対応できるスキルが磨かれていくでしょう。

山葉 隆久 Yamaha Labo代表

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やまは たかひさ / Takahisa Yamaha

Yamaha Labo代表、経営支援アドバイザー、大阪大学産業科学研究所特任教授、光産業創成大学院大学招聘講師、工学博士。1959年浜松市生まれ。ヤマハ創業家の子孫。82年東北大学工学部卒業。沖電気を経てヤマハに入社。98年東北大学で工学博士号を取得。99年ヤマハの半導体工場を買収したローム浜松法人に移り、2002年にローム本社に転籍。09年、49歳でローム取締役、翌10年に常務取締役に昇任。13年退任。その後、半導体関連会社2社の取締役を経て、新日本無線常務執行役員を21年末退任。22年独立し、実務型顧問として活動開始。大阪大学では、日本の半導体産業復活に繋がるプロジェクトに参画。

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