どこでも食いっぱぐれない人が持つスキルの要点 自社以外でも通じる普遍的能力を身に着けるには
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「専門技術・専門知識」と「仕事のし方」、「人との関わり方」です。
専門技術・専門知識は自社の業務を行う際に必要になるもので、たとえば、英語力や経理の知識などのことを指し、テクニカルスキルと言われています。
これ以外のスキルを「仕事のし方」、「人との関わり方」に分けてフレーム化しています。「仕事のし方」は「現状の把握」「課題の設定」「計画の立案」「課題の遂行」「状況への対応」の5点で、要約するとそれぞれ、必要な情報を収集する力、課題を特定する力、計画を立てる力、推進する力、予期せぬ状況に対応する力となります。
「人との関わり方」としては、上層部や関係部署に意見を通していく「社内対応力」、パートナー企業やお客様等を巻き込む「社外対応」力、チームや部下をまとめていく「部下マネジメント」力の3点です。
つまり、自社の専門的な技術や知識を吸収し、磨いていくことはもちろんのこと、それ以外に、仕事の遂行力、コミュニケーション能力を身につけているかが、大きく問われるということです。
日々の仕事の業量が大きく、まわりに目が向かないかもしれませんが、自身の仕事の生産性を高め、組織を円滑にまわしていくことを意識しなければ、ポータブルスキルは身につかないことがわかります。
実は必要不可欠なのが基礎力
経済産業省は社会人基礎力を提唱しています。
社会人基礎力とは、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、2006年に提唱されました。
人生100年時代であること、IoTやビッグデータに代表される第四次産業革命下であることから、社会人基礎力はその重要性を増しており、新たな社会に対応した切り口と視点が必要となってきました。
こうした状況を踏まえ、平成29年度に開催された「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力を「人生100年時代の社会人基礎力」と定義されました。
それによれば、「前に踏み出す力」とは、主体性、働きかけ力、実行力です。
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