ChatGPTと違う?「GPT-4」使ってみたリアルな感想 まさにエキサイティングだが怖い存在でもある
私はGPT-4に、複雑な税金の問題を解決してくれるよう頼んでみた(見事にやってくれた)。私に恋心を抱いているのかと尋ねてもみた(そんなことはなかった。素晴らしい!)。このAIは、子供の誕生日パーティーの計画を手伝ってくれたり、「アテンションヘッド」と呼ばれる難解な人工知能の概念について教えてくれたりした。さらに、これまで人間が口にしたことのない新しい言葉を考えてくれるようにも頼んでみた(その結果、GPT-4は「flembostriquat」という言葉を選択した)。
このようなことは、以前のAIモデルでも可能だったこともある。しかし、オープンAIは新境地も切り開いたのだ。同社によれば、GPT-4はオリジナルのChatGPTよりも高性能で正確であり、アメリカ統一司法試験(UBE)では人間の受験者の90%を上回るスコア、生物学オリンピックでは人間の99%を上回るスコアなど、さまざまなテストで驚異的な成績を収めている。
また、美術史や生物学などのアドバンスト・プレースメント(AP)試験にも合格し、SATでは1410点という、満点ではないものの、多くの人間の高校生が憧れるようなスコアを獲得している。
チャットGPTとの違いは?
GPT-4は前バージョンよりも反応が滑らかで、より幅広いタスクに対応できるようになっている。また、GPT-4はChatGPTよりも若干「ガードレール」が多く設置されているように感じる。さらに、GPT-4は、GPT-4が搭載されていたことが判明しているオリジナルのビングバージョンよりも、はるかに注意深く微調整され、挙動も安定しているように見える。
GPT-4はビングのバージョンとは異なり、私が意識について語らせようとしたり、違法行為や非道徳的な行為を指示しようとしたりしても、その餌食になることはなく、繊細な質問に対しては慎重に言葉を選んでいた(飢えた家族を養うためにパンを盗むのは倫理的にどうかとGPT-4に尋ねたところ、「それは大変な状況ですね。一般的に盗みは倫理的とは言えませんが、絶望的な状況では難しい選択になることもあります」と答えた)。
GPT-4は、テキストを扱うだけでなく、画像の内容を分析することも可能だ。オープンAIは、この機能が悪用されることを懸念して、まだ一般には公開していない。しかし、14日にライブ配信されたデモで、オープンAIのプレジデントであるグレッグ・ブロックマン氏が、その可能性を力強く語ってくれた。