火災の科学 火事のしくみと防ぎ方 辻本誠著
火事が起こる仕組み、被害の現実、防災の心得などを、火災安全工学の第一人者がわかりやすくまとめた。
本書によれば国内で起こる火災は年に5万件余り。発生件数はこの10年で減少傾向にあるが、死亡者数はほとんど変わっていない。これは高齢者の増加が原因とみられていて、20年後には焼死者が3割以上増加するという試算もあるという。「火事になったら消そうとせずにできるだけ早く逃げること。これに尽きる」と警告する。
高層化、深層地下化、断熱材など新材料への変化など、知らないうちに危険をはらむ都市生活。リスクを知り、火災のメカニズムを知ることは、命を守るために必要な生活の知恵だと説く。
中公新書ラクレ 882円
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