それまで会った人の前では取り繕ってストレスがたまった。涼さんの前では気取らずに素でいられる。そこがとても落ち着いたと言います。またお付き合いしていくうちに「彼がとっても優しくて、私を大切にしてくれると思えた」と。
涼さんはほかの女性とも仮交際をしていましたが、すみれさんの申し込みを受けました。理由は「居心地がいい」。「ほかの女性は会話がみんな同じでつかみどころがない。一方、すみれさんは話しやすく、デートのお店選びも含めて、自分が思っていることをハキハキと伝えてくれる」ということでした。男性まかせではなく女性主導の婚活が功を奏したわけです。
「しっかり話し合った」ことがプラスに
結婚相談所では、交際期間は3カ月、延長しても6カ月までと期限が決められています。4カ月以上も仮交際をした2人は、真剣交際に入ってからは1カ月半ほどで成婚が決まりました。
仮交際中に、新居の場所や生活費について、親の介護についてなど、本来、真剣交際で話し合うようなこともしっかり話し合って、双方納得したうえでの成婚でした。
「しっかり話し合いなさい」と言っても、なかなかできずに結婚に踏み切れないカップルが多い中、やるべきことをやりきりました。だからこそ、当初口にしていた「好きになれないかもしれない」という心配事も杞憂でした。
「お見合いでは好きになれないかもしれない」というのは、形だけのデートを続けて、互いに中身をよく知ろうとしないから起こることなのだと思います。
結婚するためには、自分と相手の色を絵の具のように混ぜ合わせていかなければなりません。それができないと、結局相手が何を考えているのかよくわからなくて破談になってしまう。すみれさんと涼さんは互いにしっかりと向き合いました。
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