仮交際期間は4カ月以上に及びました。その間、ほかの男性にも会ってみましたが、ある男性は、2回目のデートで「すみれ」と呼び捨てにしてきたそうです。
そのうえ、酔っぱらって街中でハグしてきて、「気持ち悪い、すごく嫌だった」と憤っていました。この男性のように、まじめに婚活するのではなく、ただお酒に付き合ってくれる女性を探しているような男性も少なくありません。
すみれさんと涼さんは、忙しい中でも時間を作って会いました。すみれさんは何度も自宅に招き、手料理をふるまったそうです。もし2人が結婚したらどちらも忙しいので手の空いているほうが料理を作ることになります。
涼さんは「コンビニ弁当でいい」と言いますが、定期的にジムに通い食事に気を使っているすみれさんはそういうわけにはいかないので、涼さんに料理を、玉ねぎを切るところから教えたそうです。途中からは外ではデートせず、キッチンデートになったそうです。そこで距離が一気に縮まっていきました。
恋愛感情が芽生えてきた
ところがある日、いつもの自宅デートで涼さんが彼女に合わせて無理をして食べていることに気がついたそうです。「彼が無理に食べているようだ。5キロも太ったらしい」「気づけなかった自分が恥ずかしい。もうふられてしまうかもしれない」とすみれさんは悩みました。
この頃から恋愛感情が芽生えてきたのでしょう。私は、「きっとあなたが食べているときに幸せそうだから、うれしくて食べたのでしょう」「『無理させてしまっていたらごめんね』と謝ればいいのではないでしょうか」という話をしました。
あとになって涼さんに話を聞いたところ、すみれさんが忙しい中でも、自分のために手料理を用意し、さらにお惣菜なども買ってきてたくさん準備してくれたことがうれしくて、「もういらない」と言えなかったそうです。
真剣交際は男性から申し込むことが多いのですが、すみれさんから申し出ました。振り返ると、2回目のデートで彼と一緒に歩いているときから、自分が取り繕っていなかったことに気づいたそうです。
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