ただやはり、最初の半年間は顔の好みで選んでいたこともあって苦戦。1年ほど経って、仕事で巨大プロジェクトをまかされたこともあり、「休日返上で働くので活動が難しい。いったんお休みしたい」と言っていたことがありました。しかし、一度休会してまた復帰する人は当社では3割未満しかいません。
私はすみれさんから、結婚したいという強い想いを聞いていたので、
「ここでやめたらこの1年間の婚活を棒に振ることになりますよ」「重い腰が上がらなくなってしまい、また婚活しようと思わなくなりますよ」「これから先も1人で70歳近くまで働いて、その後も長く1人で生きていかなければいけない自分と、結婚して2人で生きていく自分を想像して比較してみましょう」という話をさせていただきました。すみれさんは私のアドバイスを聞き入れ、忙しい2カ月間は私にお見合い相手の選択を一任され、復活後にまとめてお見合いをすることになりました。
お見合いで「好きになるかどうかわからない」
お見合い相手の涼さん(仮名)は、40代後半で金融会社勤務、年収1000万円以上です。数カ月前に入会し、すみれさんは3人目のお見合い相手でした。
週末、ホテルのカフェはお見合いでどこも満席。彼は1時間も早く来て並んだのですが、「待っていてもこれは無理だ」と思い、隣のホテルに行って席を押さえ、すみれさんを迎えに行ったそうです。とても気が利く人ですね。
そんな涼さんにすみれさんは好感を持ったものの、「好きになるかどうかはわからない」と言っていました。これは世代を問わず皆さんがよく心配されることです。「お見合いをしてから3カ月程度、何回かデートしたくらいで結婚を決めるなんてできないのではないか。好きになれないのではないか」と。すみれさんも同じでした。
私は「たくさん会いましょう。会えばいいところが見えてくると思います」と助言。すみれさんと涼さんは、仮交際から成婚までの間にトータルで33回もデートを重ねました。
通常これほど会うことはありません。すみれさんは「時間が限られてる中でも、自分にできることはなんでもやりきりたい。自分が納得するまで、彼との距離を縮めたい」と考えたそうです。
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