部品不足が世界を巡る 自動車、スマートフォンの生産も打撃

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 コンデンサーをアップルに供給する村田製作所は、仙台工場などの電力が不安定なために、国内外の別な工場で代替生産を模索している。コンデンサーは雑音抑制などに欠かせず、「日本製は小型・高性能で、他社製品に代替できないものが多い」(アイサプライ・ジャパンの南川明副社長)。それだけ複数の日本メーカーが、今のスマートフォン需要を支えているという実情がわかる。

むろん影響は、半導体や電子部品だけにとどまらない。

目下、深刻な事態を招きつつあるのは、実は半導体の基板であるシリコンウエハだ。世界シェア3割を握る信越化学工業は、震災で、信越半導体の白河工場(福島県)が停止中。直径300ミリメートルのシリコンウエハが主力の白河工場は、生産能力の半分超を占め、業界でも最大級の規模である。日本やアジアの半導体メーカーが主な取引先で、復旧のメドが立たなければ、世界で1割程度の半導体が生産できないおそれが出てこよう。

スマートフォン市場拡大で、半導体需要はますます高まっており、それに不可欠な素材の供給不足は痛い。素材から部品まで、裾野の広い日本メーカーの停滞は、世界的にIT需要を冷やしかねないのだ。


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