クラウンやプリウスなどの最旬カスタマイズ5選 自動車メーカーカスタム仕様を発表する真意
いずれにしろ、現在、ディーラーなどの販売店では、吊るしのノーマル車両だけでなく、個々の顧客ニーズに応じたカスタマイズパーツを扱うことも一般的となってきた。それは、多様化するユーザーの嗜好に可能な限り対応し、新車の売り上げをなんとか伸ばそうとする営業方策の一環だといえよう。
そうした背景を踏まえつつ、ここでは、メーカーが当ショーに出展したカスタマイズ提案モデルのなかから、とくに大きな注目を集めている新型車をベースにした仕様をピックアップ。メーカー各社が、各モデルに対し、今後どのようなパーツのリリースを検討しているのかなどを考察する。
トヨタ「クラウン アウトドアコンセプト」
まずは、今回紹介するモデルのなかで、最も「意外」だが、最も「あり」だと感じたのが、トヨタの「クラウン アウトドアコンセプト」だ。クーペのようなシルエットと、力強いSUVのスタイルを融合させることで、都会的な雰囲気のクロスオーバースタイルを持つ新型のクラウン。それが、見事にアウトドアにマッチするオフロードテイスト満点のスタイルに変貌。しかも、違和感がまったくないことも驚きだった。
ベース車は、2.5L・4気筒エンジンを搭載したハイブリッド車のE-Four(電気式4WD)仕様。それにマットブラックのオーバーフェンダーやアルミ製ルーフラック、フロントバンパーとルーフラックの先端には、濃霧などで視界を確保するLEDライトなども装備する。また、タイヤは265/60R18サイズのオールテレーンタイプに変更し、シルバー×ブラックの18インチホイールとマッチング。車高をリフトアップするなどで、悪路走行に対応するとともに、スタイリッシュなノーマルとは一線を画すワイルドなスタイルに変身させている。
さらに外装色には、クラウンに設定がない「アーバンカーキ」を採用。「RAV4」や「シエンタ」などに設定されているこのカラーは、アウトドア風味を醸し出すことで人気が高い色だという。フロントのボンネットやバンパー、ドアミラーなどにはブラックも施したツートーン仕様とすることで、さらなるマッシブな印象を醸し出している。
ほかにも、フロントバンパー下部などにスキッドプレートも装備し、悪路にある路面の凹凸などに車体がヒットした際のダメージを軽減。フェンダー内にはマッドガードも装着することで、未舗装路の走行で泥などの跳ね上げを防ぐ効果も出している。
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