700万円以上「高級SUV」は誰が買っているのか? マカン/GLC/X3…主要6モデルの購入者を分析
ここからは、購入したクルマの「どこを気に入ったか」を紹介することで、特徴をより明らかにしていく。「スタイル・外観」は8割程度の購入者が重視している中、Q5では6割弱、マカンは9割強とそれぞれ上下に大きく振れている。Q5は「内装デザイン」のスコアが低いが、その代わり「駆動方式」が唯一4割超と高い。
X3購入者の気に入った点に大きく突出した部分はないが、「エンジンタイプ」が他モデルより高い。“駆けぬける歓び”をスローガンにかかげるBMWならではの、特徴かもしれない。X3には、ディーゼルエンジンも設定される。
マカンは前述の通り外観の重視割合が高く、「動力性能」も多くの支持を集める。一方で「エンジンタイプ」「燃料代」「運転支援機能」はほとんど選択されておらず、かなり尖った特徴を示している。「動力性能」のスコアが高いのは、スポーツカーメーカーゆえだろう。「エンジンタイプ」は、ハイパワー仕様こそあるものの、ディーゼルエンジンがないからかもしれない。XC60は「安全性」が6割強と他車を圧倒する。
古くから安全性に注力している、ボルボらしい結果である。RXは「内装デザイン」「室内の広さ」とインテリアまわりの評価が高い。この特徴はレクサスのセダンラインナップでも同様に見られるため、レクサス共通の強みとして認識されていることがわかる。
都会的で高級、スタイリングもカッコいい
最後に、購入した車の「イメージ」を確認してみよう。
目立つのは「都会的」「高級」「スポーティ」のスコアの高さである。それら要素に加え、X3ではBMWらしく「運転を楽しめる」があがっており、XC60では先の安全性の評価の高さとも重なる「信頼」のイメージが形成されている。RXは、7割を超える人が「高級」と答えていること、他の車種では上位にない「品質の良い」が4割程度出現することが特徴だ。
今回は、スタートプライスが概ね700万円からの高級SUVについて、6社のモデルを対象に分析した。高級車だけに、「スタイリング」や「都会的」「高級」といった要素が求められ、実際に満足につながっている結果が出たのが印象的なところだ。
各社のブランドフィロソフィーや広告戦略と併せた深掘りも、今後のテーマとして興味深い。今回取り上げたサイズや価格帯においては、各社BEVの新型車も増やしており、より競争は激化するだろう。
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