パリ発スーパー「ビオセボン」日本で伸長のワケ 流通・小売りでオーガニックが注目されている

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2016年に上陸した、パリ発のオーガニックスーパー「ビオセボン」。農産物や加工食品、化粧品などの日用品まで広く扱う(撮影:風間仁一郎)
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好きな種類を選んで、好きなだけ袋詰めできるナッツやチョコレートの量り売りに、外国のおしゃれな調味料、製菓材料、紅茶などが並ぶ陳列棚。ワインコーナーにはデイリーから高級なものまで、えりすぐりの自然派ワインがズラリ。

野菜コーナーでは色合いもサイズも異なる野菜が並び、サラダ用野菜の詰め合わせも。賞味期限間近の商品を安く販売する特価売り場に、店内調理のパンやデリを淹れたてコーヒーとともに食べられるイートインコーナー……。

フランス発のオーガニック専門スーパー、「ビオセボン」恵比寿店の様子である。

日本のオーガニック市場に変化

一般的にオーガニックとは、農薬や添加物などを使用していない農産物や加工食品のことを言う。自然食品、有機食品などとも呼ばれる。従来、「難しそう」「高い」などのイメージがあったのに加え、「近くに店舗がない」ことが、日本のオーガニック市場の拡大を阻んでいた。

しかしコロナ禍を機に、そうした状況にも若干の変化が表れているようだ。

例えばビオセボン日本法人ビオセボン・ジャポンの2022年の既存店売り上げは「2019年比、1.4倍の伸長」(取締役兼サプライチェーン本部長の今井顕輝氏)とのことだ。

今回はビオセボンの特徴や近年業績を伸ばしている理由、オーガニック市場の将来の展望などについて取り上げたい。

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