なぜか相手が心を開く人が口にする「ほんの一言」 どんどん人との会話が弾む人は何が違うのか?

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こうした言葉は、硬すぎず、ほどよくカジュアル。大切な仕事の場面で使うことはおすすめできませんが、場を「和ませる」効果は抜群です。

つい出てしまった「マジですか?」のフォローにも

先ほど「そうだったんですか!」「知りませんでした」「初耳です!」と、相手の話を知らなかった場合に使えるちょい足し言葉をご紹介しました。ただ、いずれもカジュアルなので、初対面の相手やクライアント、目上の人に対しては、「存じませんでした」を使いましょう。

Aさん:生まれたときから、祇園祭は欠かしたことがないよ。近所だったからね。
Bさん:根本部長は京都のご出身なのですね。

Bさん:根本部長は京都のご出身なのですね。存じませんでした。
『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

といった具合です。

「知りませんでした」は、友達同士で使う、「え、そうだったの? やだ、知らなかったー」といった雰囲気で使う表現が、単に「ですます」調に置き換わったイメージです。ですから、ビジネスの場面では「存じませんでした」と、謙譲語を使うのが適当です。

もうひとつ、この「存じませんでした」の裏ワザをお伝えしましょう。

仕事の場面で、つい「えっ、そうだったんですか! びっくりですね!」、あるいはとっさに「えっ、マジですか?」なんて言ってしまった経験はありませんか? 「しまった!」と冷や汗をかきますが、そんなときはすかさず、そのあとに「存じませんでした」をつけてフォローします。「えっ、マジですか?」も、そのあとに「存じませんでした」と言えば、かなり印象は変わります。覚えておくと便利ですよ。

どれもとくに難しい言葉ではありませんが、ほんのひとこと、会話の中で自然に加えるととても印象がよくなります。どれかひとつでも、さっそく実践してみてください。

(構成:三宅智佳)

今井 登茂子 コミュニケーション教室「ともこ塾」主宰/元TBSアナウンサー

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いまい ともこ / Tomoko Imai

東京都生まれ。TBSテレビでアナウンサーとして音楽番組から報道、スポーツ番組と第一線で活躍。初代お天気お姉さんとして視聴率40%を記録。また、TBSラジオの看板番組『キユーピー・バックグラウンド・ミュージック』を27年間担当してきた功績などから、1988年には「ゴールデンマイク」賞を受賞。退社後、株式会社TJコミュニケーションズ「とも子塾」を設立、伊藤忠テクノソリューションズ、資生堂、東芝、丸井、ミキモト、モスフードサービス、ワコール、オール日本スーパーマーケット協会、全国地方銀行協会、など多数の大手企業、団体の人材育成に携わる。新聞・雑誌で連載を執筆するほか、著書多数。

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