なぜか好かれる人が自然に口にする「ほんの一言」 相手がもっと話したくなる、魔法の言葉とは?

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「あいづち」にアクセントになる言葉を「ちょい足し」するだけで、相手はあなたともっと話したくなります(写真:Ushico/PIXTA)
何気ない日常の中での一言も、「ちょい足し」するだけで、さりげない品と気づかいが伝わるものです。そんな「ちょい足し」のコツを教えてくれるのは、『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』の著者で元TBSアナウンサーの今井登茂子さんです。今井さんはコミュニケーション塾を主宰し、60年以上言葉の世界に身を置く、まさに言葉のプロ。書籍でも紹介した「共感・感想」のちょい足しの数々を特別にお教えします。

「もともと同じ意見なんです」は相手も心強い

会話は、相手の話に耳を傾けることから始まります。相手に「聞いていますよ」と伝える「あいづち」にアクセントになる言葉を「ちょい足し」するだけで、相手は「興味を持ってくれているんだな」とうれしくなって、きっとあなたと、もっと話したくなるはずです。

例えば、

Aさん:今度の仕事、あなたの部の佐藤さんに任せたいなぁ、と。どうだろう?
Bさん:いいんじゃないでしょうか。
 ↓
Bさん:私も同じ気持ちです! いいんじゃないでしょうか。

と、「私も同じ気持ちです!」をちょい足しするだけで、受ける印象が変わりませんか?

自分の思いや考えに、同意されたり認めてもらったりすると、誰でもうれしいものです。「私も同じ気持ちです!」は、何か意見や考えを述べた相手に対して、同調したり共感を示したいときには積極的に使いたいあいづちです。「私も、あなたと同じですよ」「そもそも同じことを考えていたんですね!」ということを自然にアピールできるので、相手を肯定するだけでなく、安心させます。

さらに、このひとことで、相手があなたに抱く親しみもアップして信頼につながるでしょう。すると、相手も「ね、やっぱりそうですよね」「あなたもそう思っていたんですね。よかった」と話がスムーズに、気持ちよく進められるはず。お互いの心を開き、距離をグンと近づけてくれるひとことです。

「私も同じ意見です」や「私も同感です」も同じように使えますよ!

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