なぜか好かれる人が自然に口にする「ほんの一言」 相手がもっと話したくなる、魔法の言葉とは?

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次に紹介するのは「なるほど」の効果的な使い方です。

Aさん:新しい意見やアイデアが次々と出てきて、やり直しの連続だったんです。
Bさん:たくさんの試行錯誤を重ねたのですね。
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Bさん:なるほど。たくさんの試行錯誤を重ねたのですね。

相手の意見を「まず、理解しました」ということを表すときに、「なるほど」はよく使われるあいづちです。短いひとことでも、「なるほど……。そういうことだったのですね」という具合に「より理解が深まりました」という感謝や尊敬の気持ち、感嘆の意まで込めることもできます。「なるほど!」と驚きを込めることもできます。

また、「なるほど、これまでの経緯はよくわかりました。では、これからどう進めるのがベストだと思われますか?」というように、「その先」を相手が話しやすくなるよう誘導する役割も。

便利なひとことではありますが、「なるほど」は多用に注意。真面目に話しているのに「へえ、なるほどなるほど」と何度も繰り返されたら、人によっては軽く見られているように感じてしまうかもしれません。

また、年齢や経験が上の人に対して用いるなら「なるほど、勉強になります」「なるほど、よくわかりました」といった謙虚な言葉をセットにしましょう。

共感、尊敬、謝罪など複数の意味を込められる

続いて紹介するのは、「おっしゃる通りです」。

Aさん:アイデアは斬新なのですが、この部分は使いづらいのでは?
Bさん:ご指摘いただくまで、気がつきませんでした。

Bさん:おっしゃる通りです。ご指摘いただくまで、気がつきませんでした。

「おっしゃる通りです」は、まさに「その通りです」という意思をていねいに表せるひとことです。

「うんうん、確かにそうだ!」というように、全面的に相手を肯定することができます。さらに、このひとことで自分が納得していることをじゅうぶんに伝えられるので、相手は次の話を続けやすくなります。

「おっしゃる通りです」には、「なるほど、言われてみればそうですね」といった共感のほかに、「さすが◯◯さん、うまくまとめるなあ」といった尊敬、「思い至らず申し訳ありません」といった謝罪の気持ちなど、場面によってさまざまな「意味」が含まれるでしょう。

また、自分もそう思っていたけれど、その考えを採用しなかった結果、相手から不備などを指摘されたときにも使えます。例文の問いかけに対してならば、「おっしゃる通りです。私も気になってはいたのですが、こちらの動作性を優先してしまって」といった感じです。

口癖のように言っていると、あまり考えずにぺこぺこしている印象にもなりかねないので、本当にそう思ったときにだけ使うぐらいがちょうどいい言葉です。大きくうなずき、相手の目を見ながら、上手に使ってみてください。

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