いま経済のホットテーマは「賃上げ」。賃金、春闘、生産性…を基礎から解説。

労使交渉の回答状況をボードに書き込む産業別組織の職員(写真:時事)
1|2つの「賃上げ」定昇とベア
春闘の賃上げで使われる言葉が「定期昇給(定昇)」と「ベースアップ(ベア)」。どう違うのか。
年齢・勤続年数に基づいた賃金テーブル(賃金表)のある会社では、基本給は1年経つと自動的に一定額増える。これが定期昇給だ。全体の賃金水準は変わらず、年代別の人員構成が一定であれば、総人件費は増えない。
一方、ベースアップでは賃金テーブルの基本給を書き換え、賃金水準を全体的に引き上げる。総人件費は恒常的に増えることになる。
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