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「獺祭」メーカーが9万円も初任給を上げる事情 地方の優良中堅企業に「攻め」の賃上げの動き

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高付加価値化と海外進出で好循環を生み出す。

旭酒造での櫂入れの様子
「5年で平均基本給を2倍にする」とぶち上げる旭酒造。東京の大手メーカーの給与水準を念頭に置き、大幅な賃上げに踏み込んだ(写真:旭酒造)

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難しいとされる中小企業の賃上げ。その壁を打ち破ったのが日本酒「獺祭(だっさい)」で知られる山口県の日本酒メーカー、旭酒造だ。

2022年、製造部の大卒初任給を従来の21万円から30万円に引き上げた。社員数約250人、資本金1000万円という地方の中小企業が、大企業に引けを取らない社員待遇にするということで、大いに話題を呼んだ。

 

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