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連合トップが明かす「官製春闘」への複雑な心中 芳野友子会長「賃金はやはり労使自治の問題」

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中小企業の賃上げへの考えなど、キーマンが幅広く語った。

インタビューに応じる連合会長 芳野友子氏
芳野友子(よしの・ともこ)/連合会長。1966年生まれ。東京都出身。84年に東京重機工業(現・JUKI)に入社、一貫して労働組合活動に携わる。JUKI労働組合委員長、JAM(ものづくり産業労働組合)副会長を経て、2015年連合副会長。21年10月から現職。(撮影:今井康一)

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春闘にどう臨むのか。約700万人の組合員を擁する連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長に聞いた。

賃上げは今年で終わらない

──今年の春闘は賃上げに注目が集まっています。

昨年秋からの急激な円安はいったん落ち着きつつあるが、連合では「コロナ禍、物価高、円安」の三重苦との言い方をしている。とくに資源・エネルギー価格の高騰が顕著だ。私たちの生活をよくしていくためには、賃上げが必要だ。

次ページ今年強く言っているのは価格転嫁の問題
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