ドラマ好きが推す「カンテレ」攻めた作品が多い訳 直近は「エルピス」を放送し、SNSでも話題を呼ぶ
「視聴メディア環境や倍速視聴といったドラマの観られ方が変わっているなか、その変化に対応していかなければ時代に置いていかれます。ドラマが2時間でもいいし、韓国のように週2回でもいい。2クールになってもいい。いまの視聴者のニーズに即したドラマを制作していきます。カンテレのドラマはおもしろいと思ってもらうことが最終目的です」
“攻めるドラマ”のカンテレに根づくドラマ文化
もともとカンテレはドラマ文化が根づいている局だ。大阪の準キー局では、M-1グランプリのABCテレビ、吉本新喜劇を放送するMBS毎日放送などお笑いに強い局や、アニメに強い読売テレビといったカラーがあり、そこで“ドラマのカンテレ”を意識的に打ち出してきた。
その結果、ドラマ志望の人材が集まり、現在ではプロデューサーであってもドラマ制作を手がけられるかどうかは企画次第、という下剋上の体制を敷くことで、制作力を磨き上げている。
そこにエルピスの佐野プロデューサーが加わったこの3年を小寺氏は「いい刺激を受けているのは間違いない。社内にドラマ制作をしたい社員はたくさんいますから、競争原理を働かせて危機感を持ってもらうようにしています」と、“攻める”と言われるドラマ制作の裏側を明かす。
昨年10月に関西ローカルでスタートした深夜ドラマEDGE枠では、「インフォーマ」をはじめドラマ開発の実験的な枠として、新たな挑戦を続けていく。この先、視聴者を驚かせるような“攻める”ドラマをカンテレが次々と生み出していくことを期待したい。
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