テック弱者の記者、プログラミングを学ぶ わかりそうでわからないあの"呪文"に挑む

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そこで私が受講させてもらったのは、「PHPエンジニアコース」(受講料月額3万円)。「PHP」というのは、プログラム言語のひとつらしい。授業はオンラインで学びつつ、チャットや週1回のリアル会場で講師に直接質問することができる。

リアル会場で受講者のひとりに声を掛けてみた。ウェブ制作などを手掛けるベンチャー企業「ジーフロンティア」の取締役、田代豪希さん(27)だった。営業職からウェブ制作のディレクション(指揮・監督)の仕事に変わり、プログラミングの知識の必要性をひしひし感じたのが、受講のきっかけだという。

「自分でプログラムを組まなくても、プログラミングの知識があるとディレクションの幅も広がります。具体的な指示が出せるようになり、エンジニアとの摩擦も減ってきました」

プログラムだらけ

さて、私もオンライン講座で学習開始。3~4カ月で終える人が多いというコースの最初のステップは、「HTMLとCSS」なるものの学習だ。ウェブなどで使われるコンピューター言語の一種らしい。

基本中の基本とはいえ、子ども向けのスクラッチと違って、呪文だらけ。でも、言われたとおりに呪文を打ち込むと、サイトに表示される文字が大きくなったり、太くなったり。毎日使っているインターネットも、すべてプログラムのお世話になっていると、改めて実感した。

考えてみれば身の回りは、すでにプログラムだらけ。自動車や家電はもちろん、コンタクトレンズやまな板なんかもプログラム入りになる、という話も聞く。将来ますます私の人生に食い込んできそうなヤツらと仲良くなるなら、早めが肝心。コースのステップ2に進みます。

(ライター:福光恵)

AERA 2015年4月13日号 

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