日本におけるハンバーガーチェーンは、ケンタッキーを除けば、1位がマクドナルド(約3000店舗)、2位がモスバーガー(約1200店舗)のあとにロッテリア、フレッシュネスバーガー(約170店舗)と続く。業界3位(ケンタッキーを入れれば4位)のロッテリアがついに大手傘下に入った格好だ。
なお私は地方出身で、マクドナルドよりもロッテリアを好んでいた。ハンバーガーといえばロッテリアのイメージをもつ中高年は多いのではないか。しかし、昨今のロッテリアの業績は苦戦を強いられていた。
ロッテリアの業績推移
ロッテリアは資本金が1億円。法人登記簿に「当会社の株式の譲渡または取得については、株主または取得者は株主総会の承認を受けなくてはならない」とする(この記載自体は珍しいものではない)、非上場企業だ。
非上場企業の場合、損益計算書の公開は義務ではなく、貸借対照表の要旨でかまわない。全容は不明だが、官報の決算公告などを見ると概要では次のような推移をたどっている。
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純利益はかなり浮き沈みが激しい。コロナ禍がはじまる2020年3月期ではなんとか純利益を確保したものの、翌期にファストフードの他社がテイクアウト需要で業績を伸ばす中、ロッテリアは赤字を計上している。2022年3月期は純利益を稼いでいるが、利益剰余金をプラスにはできていない。
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