マクドナルドのコーヒー大刷新に見た確かな道筋 わざわざ強調する「カフェ」にもっと来てほしい

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ここまで多方面からリニューアルしたため、1年半の開発期間をかけ、社内外の約100人のメンバーが関わったという。実際の抽出には約3分半かかり、“ガツンとしたコクのある味わい”を掲げた。新旧のコーヒーを飲み比べると、味が変わったのが実感できる。

日本マクドナルド ナショナルマーケティング部の亀井理華部長
ドリッパーの違いを説明するナショナルマーケティング部の亀井理華部長、2001年に新卒で入社した(写真:日本マクドナルド、撮影のためマスクを外しています)
マクドナルドのプレミアムローストコーヒー、飲み口のサイズも「18.7mm×14.6mm→22mm×24mm」と大きくなった
飲み口のサイズも大きくなった(写真:日本マクドナルド)

IEOコーヒー需要の8割弱が「ミルクなしコーヒー」

マクドナルドの発表資料で、興味深いデータがあった。

「手軽に食事をとることができる」場所を指すIEO(Informal Eating Out)コーヒー市場における動向だ。

(外部配信先ではグラフ・図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

IEOコーヒー市場のコーヒー類ラテ類の利用杯数

「カフェラテ」や「カフェ・マキアート」などミルク入りコーヒーが人気のイメージがあるが、8割弱は「ブラックコーヒー」なのだ。

また、同じ調査で「IEOコーヒー類・ラテ類シェア」によれば、コンビニA社、マクドナルド、カフェチェーンA社のシェアが高く、3強となっていた。コンビニA社は「セブン-イレブン」、カフェA社は「スターバックス コーヒー」だと思われる。

次ページ主要なお店のシェアを見てみると?
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