南海ラピート、「超奇抜」デザインが放つ存在感 レトロフューチャーな「顔」の裏には何がある?

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2024年9月にデビュー30年を迎えるラピート。取り巻く環境はこの30年で大きく変化した。関空は2007年に2期空港島に2本目の滑走路が完成。2012年には大阪国際空港と経営統合されたほか、第2ターミナルビルが運用を開始した。

現在、開港以来の大規模リノベーション工事を進めており、2022年10月、第1ターミナルの国内線保安検査後エリアに新たな商業施設が誕生した。「大阪・関西万博」開催の2025年にグランドオープンする予定だ。

ラピートと同じ日にデビューした同期にしてライバル、JRの特急「はるか」も進化している。はるかは大阪市内では天王寺、新大阪に停車、その先の京都が終着だ。一部に滋賀県の野洲行きの列車もある。2019年に増結用の新型車両がお目見え。2023年2月13日からは大阪駅付近の地下線を経由、3月18日のダイヤ改正で大阪駅地下ホームに停車することになった。

レトロフューチャー車両の未来

南海も将来的にこの地下駅に乗り入れる。2031年春の開業を目指す「なにわ筋線」は、新今宮駅から南海新難波、地下鉄中央線との乗換駅である西本町駅、京阪中之島線と連絡する中之島駅を経由(駅名はすべて仮称)。このうち西本町から大阪駅までの線路はJRと共用する。大阪からはさらに十三・新大阪まで結ぶ路線を阪急電鉄が計画している。

現在の50000系ラピートは地下線に乗り入れができないため、新型特急が投入される見通しだ。独創的なデザインとカラーリングでライバルと一線を画す集客策をとってきたラピート。新型特急のデザインはさらに上回る奇抜なものとなるのか、また、ラピートの新たな役回りはどうなるのか――レトロフューチャー車両の未来は話題が尽きそうにない。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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