過去最高益目前!トヨタ大復活の真相

数字で読む「トヨタが白鵬」である理由

③ 消費税増税直前の駆け込み需要
 消費税の駆け込み需要によって、日本国内の売上高が、6224億円増加した。

為替相場に大きく左右されるが…

トヨタ自動車においては、円安が大きな追い風になっていることがわかります。これは、今後のトヨタ自動車の業績動向を推測するうえでも重要な要素です。

まず、2013年度は、北米と欧州で業績を大きく伸ばしました。下記のグラフを見ると、2013年度においては、ドル、ユーロともに、はっきりとした円安傾向を示しています。

 

このように、トヨタ自動車の業績は為替相場に大きく影響されることがわかります。

日本と欧米市場で業績を大きく伸ばしたトヨタですが、インドでは苦戦したもようです。インドルピーは、2013年4月ごろ1.8円程度でしたが、その後は円高になり、2013年9月には1.5円程度になりました。対ドル・対ユーロでは円安の傾向の中でのインドルピー安は、ルピーとドルおよびユーロでは大幅なルピー安を意味します。

これが、2013年度におけるインド市場でのトヨタの成長の阻害要因になったことは言うまでもありません。しかしながら、そのインドルピーは、2014年になって1.9円程度まで上がりました。したがって2014年度においては、インドでの業績は改善することが予想されます。

また、2013年の決算書には関係ありませんが、2014年の秋以降、ロシアのルーブルが大暴落しました。これなどは、ロシアにおけるトヨタの業績を大きく減退させる要因です。

ところで、トヨタは2007年度に当時の過去最高益を出しました。これを2013年度と比較してみましょう。

これを見ると、2013年度は2007年度に比べて売上高が5973億円少ないにもかかわらず、営業利益が微増していることがわかります。

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