死者4300人「トルコ・シリア地震」被害深刻な理由 トルコやシリアでも脆弱な地域で被害大きく
月曜日の未明にトルコとシリアを襲った強い地震は、4300人以上の死者と数千の建物を破壊し、すでに戦争、難民危機、経済危機で揺れている地域の生活を打ち壊した。救助隊が雨や雪と闘いながら生存者を見つけ、廃墟から遺体を掘り起こし、余震を恐れる家族が車やテント、工場、学校などに必死に避難する中、死傷者の数は確実に増えているようだ。
アメリカ地質調査所によると、1939年以来トルコで記録された最も強い地震はマグニチュード7.8に達し、キプロス、エジプト、イスラエル、レバノンでも感じられたという。月曜日の午後には7.5の余震が発生し、救助活動を複雑化させ、地震地域に住む数百万人の人々を恐怖に陥れた。
「死者と負傷者の数がどれくらいになるかわからない」
トルコのアダナ市では、ファティ・カヤ(31)が、彼の兄の家族が住んでいた16階建ての塔の向かい側に立っていた。現在、建物は崩壊し、巨大な瓦礫の山となっており、救助隊が生存者を探すために掘り起こしている。
「兄と妻が救出されるのを待っています」とカヤは言った。兄の子供2人の遺体はすでに発見されていた。「今は他に何をすればいいのかわからない」と彼は話す。
月曜日、首都アンカラで、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、「死者と負傷者の数がどれくらいになるかわからない」と述べ、7日間の国民的喪に服すことを宣言した。
今回の地震と大きな余震の震源地は、トルコ中南部のガジアンテプ市付近だった。火曜日未明、国営メディアのアナドル・エージェンシーは、トルコでの死者は2921人に上り、負傷者は1万5834人に上ったと報じた。また、西のアダナ市から東のディヤルバクル市まで250マイル以上に及ぶ地域で死者が出たという。