人気店の予約枠転売?炎上「食オク」社長の考え 1席あたり20万するものもあり、賛否両論呼ぶ
食オクでは現在、以下の店舗が掲載されている。
・CHIUnE(創作料理 / 東京都港区)
・たきや(天ぷら / 東京都港区)
・aca(スペイン料理 / 東京都中央区)
・グルマンディーズ(ビストロ / 東京都港区)
・齋華(中華料理 / 京都市)
・成生(天ぷら / 静岡市)
・きう(寿司 / 京都市)
・屋形船 鮨尚充(寿司 / 東京都・中央区)
これまで開催された18のオークションに対して、入札したことのあるユーザーは300人ほど。落札者のうち外国人は2組だという。最高落札額は「aca」の2023年2月17日ディナー2名席41万2000円で、1席あたりでは「鮨さいとう」の2023年1月27日ランチで20万7000円だ。
いずれも、料理やドリンクを含まない、席だけの金額である。この金額を「超高額だ」と思うかどうかは、どれくらいレストランにお金をかけられるか、もしくは、かけてもよいかという、個人の嗜好や経済力に依拠するところが大きい。
予約ができないループが生まれていた
ではなぜこうしたサービスを始めようと思ったのか。
「レストランが好きでよく通っており、たくさん料理人の友人います。10年くらい前から、1年先にしか予約できないような、いわゆる“超予約困難店”が登場しました。しかし、こういった飲食店であったとしても、常連客のことを考えて、なかなか値上げに踏み切ることはできません。
ホテルや飛行機はダイナミックプライシング(需給の状況に応じて販売価格が変動)を採用していて、繁忙期は閑散期の4倍もの価格になりますが、飲食店ではつねに価格は一定です。資本主義経済の中で、需要と供給のバランスがまったくとれていないとモヤモヤしていました。どんなに人気があったとしても、朝から晩まで働いて、売り上げが増えないのは問題ではないかと考えていたんです」と、「食オク」の運営会社の山澤孝司社長はサービス開始の経緯を語る。
予約困難店では、いつ予約できるかわからないので、訪れた客はすぐに次の予約をとる。これが繰り返されていくうちに、予約の困難度はますます高まり、とうとう3年先でないと予約できないといった状況に陥っていた。
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