ホンダ「ヴェゼル」群雄割拠のSUV市場で際立つ訳 内外装のデザインや扱いやすさが時代にマッチ
一般社団法人日本自動車販売協会連合会(以下、自販連)による2022年1~12月の新車販売統計で、ホンダ「ヴェゼル」は5万台以上を売って14位であった。SUV(スポーツ多目的車)では、「ヤリス」の車名に含まれるトヨタの「ヤリス クロス」が8万2000台あまり(トヨタ広報調べ)、5ナンバーSUVのトヨタ「ライズ」が8万3000台以上(自販連)と、ヴェゼルを上まわるが、3ナンバーのSUVとして競合と目されるトヨタ「RAV4」や「ハリアー」、日産「エクストレイル」などと比べると、1万5000台以上の差をつけてヴェゼルが健闘している。ちなみに、トヨタ「C-HR」はすでに42位で、モデルチェンジの時期をうかがう状況ではないか。
ヴェゼル好調の原動力とホンダの分析
ヴェゼルの好調ぶりは、昨年5月に発売から1年後の通信簿として、一度検証し、掲載している。そのときを簡単に振り返ると、車体色と同じ配色のラジエターグリルを持つ外観の新鮮さや独創性。また、ホンダがハイブリッドシステムとして絞り込んだ2モーターによるe:HEVに対する人気が目立つ。そして私が試乗したときの印象では、小型ハッチバック車の「フィット」から革新的に改善された前方視界のよさが、ヴェゼルでも運転のしやすさにつながっていた。
昨年の販売実績を振り返り、ヴェゼルの魅力や評判について、ホンダ広報は「新しくなったデザインと、e:HEVの走り(静粛性を含む)、進化したHonda SENSING(ホンダ・センシング:運転支援機構)が搭載され、幅広い年齢層に受け入れられた結果、2021年の発売以来、好調な販売を維持できている」と分析している。
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