今年こそ!海外在住日本人が勧める「ケアンズ旅」 豪州はコロナ対策が成功、屋内でもノーマスク

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日本からほぼ真南に7時間強。ケアンズはオーストラリアを代表するリゾートタウンです。歴史的建造物や旧跡といったものはありませんが、その代わり体験したいアクティビティーが、海にも陸にも盛りだくさんです。

海でいえば、ケアンズは世界最大のサンゴ礁地帯で、世界遺産にも指定されている「グレートバリアリーフ」の玄関口です。「いやいや、ダイビングとかはハードルが高いし」と二の足を踏まれる方もいるかもしれませんが、水中メガネとシュノーケル(呼吸用のパイプ)とフィン(足ひれ)だけつけて、酸素ボンベを背負わないシュノーケリングでも、美しいサンゴと熱帯魚が織りなすまさに「竜宮城」的な絶景が堪能できます。

海の中はまるでカラフルな森。ウミガメやナポレオンフィッシュといった「大物」と遭遇することもあれば、アジやイワシくらいの大きさの魚の大群と泳げることもあります。

ケアンズ
浅瀬のサンゴ礁でのシュノーケリングでもこんな「大物」との遭遇も(写真:クイーンズランド州政府観光局)

新しいアクティビティーとしては、チューブで船上から空気を送ってもらう「スヌーバダイビング」や、「ヘルメットダイビング」などもあり、ダイビング免許がなくてもシュノーケリングよりも深い海底世界を楽しむことができるようになりました。

グレートバリアリーフを訪れる場合は、船で沖合にある島かポンツーン(人工の浮島)へ訪れる半日または1日ツアーが一般的です。

世界遺産クイーンズランドの湿潤熱帯地域

さて、ケアンズには海だけでなく、陸地にも世界遺産があります。それが「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」です。なにやら小難しい言葉ですが、要はジャングルです。

「ジャングルなんて熱帯とかに行けばそこらにあるだろ~」と思われるかもしれませんが、ここがつくられたのはなんと約1億3000万年前の白亜紀。そのころの植物が今も生い茂っていて、「世界で最も古い場所」という表現もされます。別の言い方をすれば、「恐竜がいた時代にタイムスリップした気分を味わえる場所」です。

このクイーンズランドの湿潤熱帯地域へは、約32キロの距離を約1時間40分かけてのんびりと走る「キュランダ高原列車」で高原の街キュランダへ向かうのが一般的です。

キュランダでは民芸店のある通りや蚤の市を散策したり、「キュランダコアラガーデンズ」という動物園(コアラ以外にもカンガルーやウォンバット、ワニなども飼育されています)を訪れたり。

ここではぜひ「コアラ抱っこ」を。実はオーストラリアでは州によって、コアラ抱っこができるところとできないところがあって、たとえば最大都市シドニーのある州と第2の都市メルボルンがある州では不可なのです。

次ページ「コアラ抱っこ」の次はジャングル!
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